Wixは、デザイン編集だけでなく、ブログ、フォーム、予約、ネットショップ、顧客管理まで一つの管理画面にまとめたい人に向くホームページ作成サービスです。無料で作成と公開を試せますが、独自ドメインや事業用機能を使う段階では有料プランが基本になります。
2026年現在、Wixの新しい作成環境としてWix Harmony エディタが提供され、AIパートナーのAriaを使って構成やデザインを作れます。以前のWix ADIは2024年11月10日にサポートが終了しているため、古い解説を現行の作り方として参考にしないよう注意してください。
この記事では、2026年8月6日時点のWix公式情報を基に、作成手順、無料プラン、料金、独自ドメイン、スマホ表示、SEO、予約・EC、移行と解約の注意点を解説します。
Wixが向いている人と向かない人
| 向いている人・サイト | 慎重に検討したい人・サイト |
|---|---|
| デザインとビジネス機能を一つのサービスで管理したい | サイトデータを将来ほかのサーバーへそのまま移したい |
| 店舗予約、イベント予約、問い合わせをまとめたい | 非常に軽量な静的サイトだけを低コストで持ちたい |
| ブログやネットショップを自分で更新したい | 独自システムや複雑なデータ連携が中心になる |
| AIやテンプレートで早く形を作りたい | 契約や追加アプリを細かく管理したくない |
機能を後から追加したい小規模事業者に向く
最初は会社案内とフォームだけで公開し、後からブログ、予約、商品販売を追加する使い方ができます。機能ごとに別サービスを契約するより管理をまとめやすい一方、必要な機能が有料プランや有料アプリに含まれるかは事前確認が必要です。
将来の移転自由度を最優先する人には向きにくい
WixサイトはWix独自のSaaS基盤で動作し、完成したサイト全体をHTML一式として外部ホストへ書き出す仕組みはありません。長期運用で別CMSへの移転可能性が高い場合は、原稿や画像、顧客データの取り出し方法を契約前に確認します。
Wix HarmonyとAIでできること
Wix Harmonyは手動編集とAI支援を組み合わせる
Wix Harmonyでは、セクションや要素を画面上で編集しながら、Ariaに文章、画像、レイアウト案などを依頼できます。AIが作った文章には、事実誤認、誇張、他社名の混入がないかを確認し、会社固有の情報へ書き換えます。AIでホームページを作る方法も併せて確認してください。
旧ADIと現在のAI作成を区別する
過去の解説にある「Wix ADI」は現行の新規作成方法ではありません。画面名や手順が違うことがあるため、2026年以降のWix Harmonyまたは現在のWixエディタ向け公式ヘルプを基準にします。
テンプレートは公開後の交換を前提にしない
Wixでは既存サイトのテンプレートを別テンプレートへ丸ごと差し替えることはできず、新しいサイトを作って内容を移す対応になります。色や字体だけでなく、メニュー、ブログ、予約、商品ページを含めて使い続けられる構成かを選びます。
Wixでホームページを作成する手順
- サイトの目的と必要機能を決めます。会社案内、問い合わせ、予約、販売のどこまでをWixで行うか整理します。
- Wixアカウントを作成し、Wix Harmony、現在のWixエディタ、用途に合うテンプレートなど、表示された作成方法から選びます。
- サイト名、業種、対象顧客、必要ページを設定し、AIを使う場合も内容を自社情報に修正します。
- ヘッダー、メニュー、トップページ、サービス、会社情報、問い合わせなどを作り、訪問者が迷わない順序にします。
- 必要に応じてブログ、フォーム、予約、ストア、決済、アプリを追加し、各機能のプラン条件を確認します。
- モバイル表示、リンク、フォーム通知、予約枠、テスト注文などを確認します。
- 無料URLで試験公開するか、有料プランと独自ドメインを契約して本公開します。公開後は検索設定、アクセス解析、更新担当を整えます。
無料プラン、有料プラン、独自ドメインの違い
| 項目 | 無料サイト | 対象有料プラン |
|---|---|---|
| 公開URL | siteprefix.wixsite.com/siteaddress形式 | 所有する独自ドメインを接続可能 |
| Wixブランド表示 | 表示される | 対象プランで削除可能 |
| 容量・帯域 | 最大500MBストレージ、最大1GB帯域 | プランにより増加。帯域は現行アップグレードで無制限の案内あり |
| オンライン決済 | 利用不可 | 決済対応プランと事業者設定が必要 |
| 用途 | 操作確認、試作、短期案内 | 会社・店舗・予約・ECなどの本運用 |
料金はアカウントの購入画面で確認する
Wixの料金は地域、通貨、契約期間、キャンペーンで変わります。記事に固定金額だけを残すと古くなりやすいため、必要な機能を選んだうえで、ログイン後の購入画面に表示される総額と更新額を確認してください。
14日間は初回購入の返金保証
新規のプレミアムプランまたはWix Studioサイトプランには、原則として初回購入から14日間の全額返金保証があります。単なる機能制限付き無料体験とは異なり、先に購入が発生します。また、ドメイン、ビジネス用メール、アプリなどは別商品として返金条件が異なる場合があります。
独自ドメインとメールは別契約まで確認する
独自ドメインの接続には対象有料プランが必要です。一部の年額プランに初年度ドメイン特典が付く場合がありますが、更新費用や対象拡張子を確認します。独自ドメインの仕組みは独自ドメインの基礎で整理しています。
デザインとスマホ表示で失敗しないポイント
パソコン版の変更がモバイル版へ影響する
Wixはパソコン向けの内容からモバイル版を自動生成し、モバイルエディタで表示を調整できます。一般にパソコン側で追加・削除した要素はモバイル側にも影響する一方、モバイル専用の調整はパソコン表示へ反映されない項目があります。両方を公開前に確認します。
自由配置ほど余白と読みやすさを管理する
要素を自由に置けるため、画像や文字を増やしすぎると、読み込みが重くなったり視線の流れが崩れたりします。1画面に目的を詰め込みすぎず、見出し、説明、ボタンの優先順位をそろえます。
ブログ、フォーム、予約、EC、SEOの使い分け
フォームと予約は通知までテストする
問い合わせフォーム、予約サービス、イベントなどを追加できます。入力項目、受付完了画面、自動返信、管理者通知、キャンセル条件を確認し、公開前に実際の端末から送信します。フォーム設計はお問い合わせフォームの作り方も参考になります。
ネットショップと決済は対象プラン・地域を確認する
商品登録、注文管理、配送、決済などを利用できますが、オンライン決済を受け付けるには対応プランが必要です。利用できる決済方法やWix Paymentsの提供状況は国・地域で異なります。販売サイトを作る場合はECサイトの作り方で運用要件も整理してください。
SEO機能は設定を助けるもので順位を保証しない
WixにはSEOチェックリスト、ページタイトル、説明文、URL、画像の代替テキストなどの設定があります。ただし、機能を有効にするだけで上位表示されるわけではありません。検索意図に合う内容、ページ同士の役割、更新、表示速度も併せて改善します。
公開後の契約管理と移行の注意点
サイトプランの自動更新を止めても、契約終了日までは通常利用できます。終了後は無料サイトへ戻り、Wix URLやブランド表示へ変わることがあります。ドメイン、メール、アプリ、メルマガなどが別契約なら、それぞれの更新状況を確認します。
別サービスへ移る場合は、文章、画像、商品、顧客、ブログ、フォーム送信データなどを機能別に書き出せるか確認し、新サイトを再構築します。ドメインはWix内で取得したものでも外部サービスへ接続・移管できる場合がありますが、サイト本体の移行とは別の手続きです。
ほかのホームページ作成ツールと比較するときの基準
Wixは、豊富な機能を一つのサービスで管理したい人に向きます。料金だけでなく、予約・ECの必要性、スマホ編集、追加アプリ、移行のしやすさを比べてください。候補全体はホームページ作成ツールの比較で整理しています。
よくある質問
- Wixは無料のままホームページを公開できますか?
-
公開できます。ただし、無料Wix URL、Wixブランド表示、容量・帯域の制限があり、独自ドメイン接続やオンライン決済は利用できません。
- Wix ADIで作るのが現在の方法ですか?
-
いいえ。Wix ADIは2024年11月10日にサポートが終了しました。2026年現在はWix Harmonyや現在提供されているWixエディタ、AIパートナーAriaの公式案内を確認します。
- WixからWordPressなどへサイトを移せますか?
-
Wixサイト全体をそのまま外部ホストへ書き出すことはできません。文章、画像、商品や顧客データなどを可能な範囲で取り出し、新しい環境で再構築する計画が必要です。
まとめ
Wixは、テンプレートやAIを使ってサイトを作り、ブログ、フォーム、予約、ECまで同じ管理画面で運用したい人に向いています。無料サイトで操作を試してから、必要機能に合わせて有料プランへ進めます。
一方で、料金は購入条件で変わり、ドメインやアプリが別契約になる場合があります。サイト本体を外部ホストへそのまま移せない点も重要です。公開時だけでなく、更新・解約・移行まで含めて選びましょう。