AIを使うと、ホームページの構成、ページ案、文章、画像、デザイン、コードの下書きを短時間で作れます。ただし、AIが出した内容をそのまま公開するのではなく、事実、権利、表示、フォーム、契約条件を人が確認することが前提です。
AIホームページ作成には、質問や説明文からサイト全体を生成する「AIサイトビルダー」と、ChatGPTなどで構成・文章・コードを作る方法があります。さらに、対応するプランや地域・ワークスペースではChatGPT Sitesのように、対話型AIからサイトを作成・プレビュー・公開できる機能も登場しています。サービスによって生成範囲と公開条件が異なるため、「AIで作れること」と「そのまま公開できること」を分けて確認します。
AIは完成品ではなく制作の出発点として使う
AIが得意なのは、何もない状態から最初の案を作ることです。目的、対象者、業種、必要なページ、雰囲気を伝えると、ページ構成や文章、画像の候補を短時間で提示できます。
一方で、会社情報、料金、実績、法令上の表示、サービスの細かな条件など、事業者しか確定できない情報はAIに任せられません。生成された文章が自然でも、内容が正しいとは限らないため、公開責任は運営者が持ちます。
AIでホームページを作る4つの方法
AIサイトビルダーでサイト全体を生成する
作りたいサイトの目的や業種を入力すると、ページ構成、レイアウト、文章、画像などを生成し、そのまま編集できる方式です。Wix AI Website Builder(Wix Harmony)、WordPress.com AI Website Builder、Framer Agents、Hostinger AI Website Builderなどが該当します。ChatGPT Sitesも、対応環境では対話からサイトを生成して公開できるため、この領域と重なる機能です。
生成と編集、ホスティング、公開が同じサービス内でつながるため、初心者が短時間で試作しやすい方法です。ただし、無料公開、独自ドメイン、予約・決済、AI利用回数、移行方法はサービスとプランで異なります。
対話型生成AIで構成と原稿を作る
ChatGPTなどに目的、対象者、商品・サービス、必要なページを伝え、サイトマップ、見出し、文章、FAQ、コードなどを作る方法です。通常のチャットで作った文章やコードはWordPressや作成ツールなど別の公開環境へ移す使い方が中心ですが、ChatGPT Sitesを利用できる環境では、Workからサイトを作成・プレビュー・公開することもできます。
ChatGPTの通常チャットを使った構成・原稿作成や、ChatGPT Sitesを含む具体的な使い分けは、ChatGPTでホームページ作成で詳しく確認できます。このページでは、AIを使う方式とサービス選びに絞ります。
コード生成AIでHTML・CSS・JavaScriptを作る
コード生成AIへ仕様を伝え、ページや部品のコードを生成する方法です。デザインや機能を細かく作れる一方、生成コードの安全性、アクセシビリティ、表示速度、保守性を確認する知識が必要です。
コードが動いても、安全に公開・更新できるとは限りません。依存ライブラリ、外部通信、入力値の処理、エラー時の動作を確認し、分からないコードを本番環境へ直接入れないようにします。
文章・画像・構成だけをAIで支援する
現在使っているWordPressや作成ツールは変えず、見出し案、文章の下書き、画像案、タイトル、説明文など一部だけをAIで作る方法です。既存サイトの運用を変えずに作業時間を減らしたい場合に向きます。
AIホームページ作成サービスを比較
以下は各社の公式情報を2026年8月7日に再確認した内容です。AI機能、クレジット、料金、公開条件は変更されるため、契約前に公式ページで最新条件を確認してください。
| サービス | AIが生成する範囲 | 生成後の手動編集 | 公開方法 | 独自ドメイン |
|---|---|---|---|---|
| Wix AI Website Builder(Wix Harmony) | サイトページ、構成、デザイン、文章などの初期案 | AIエージェントとドラッグ&ドロップ編集で調整可能 | Wixのホスティングから公開。無料Wix URLも利用可 | カスタムドメイン接続には有料サイトプランが必要 |
| WordPress.com AI Website Builder | サイト全体のレイアウト、文章、画像、ページ・ナビゲーション | AIプロンプトと手動編集の両方で変更可能 | WordPress.comから公開 | 最新の公式サポートではAIビルダーは全有料プランで提供。独自ドメインはプラン条件を確認 |
| Framer Agents | プロンプトからページ、セクション、文章、レイアウトを作成・修正 | 生成内容は通常のFramer要素としてキャンバス上で編集可能 | Framerから公開。無料Framerサブドメインを利用可能 | カスタムドメインは有料サイトプランが必要 |
| Hostinger AI Website Builder | プロンプトからサイトの初期版を生成し、文章・画像・レイアウト等を作成 | AIまたはドラッグ&ドロップで編集可能 | Hostingerのホスティングから公開 | 有料プランで利用。対象プランではドメイン1年間無料の案内あり |
| ChatGPT Sites(ベータ) | 説明からWebサイトや軽量アプリを生成 | Work内でプレビューし、対話で修正可能 | デプロイするとSite URLを発行 | 利用可能な環境では所有済みドメインを接続可。ドメイン登録は別途必要 |
| サービス | 無料試用・無料公開 | 日本語での利用 | 向いている用途 | 契約前に確認する点 |
|---|---|---|---|---|
| Wix AI Website Builder(Wix Harmony) | 無料で作成を開始でき、無料Wix URLで公開可能。独自ドメインは有料 | 日本語公式ページあり。生成結果は公開前に確認 | 店舗・小規模事業・ポートフォリオ・予約等 | 必要機能のプラン、ビジネス機能、移行方法 |
| WordPress.com AI Website Builder | 最新の英語版公式サポートでは全有料プランで提供。公開も有料プランが前提 | 日本語管理画面あり。AI出力は公開前に確認 | ブログ・情報サイト・継続的にページを増やすサイト | プラン、AI機能、プラグイン、保存容量、ドメイン更新 |
| Framer Agents | Freeプランは月500 AIクレジット。無料Framerサブドメインで公開可 | 日本語はLocalizationの対応言語。AI生成・翻訳結果は確認が必要 | デザイン重視のLP、ポートフォリオ、スタートアップサイト | AIクレジット、ページ・CMS上限、Made in Framer表示、独自ドメイン |
| Hostinger AI Website Builder | 無料公開プランは案内されておらず、利用・公開には有料プランが必要。30日間の返金保証あり | 日本語公式サイトあり。生成文・画像は公開前に確認 | ホスティングと作成環境をまとめたい小規模事業 | 契約期間、更新価格、AIクレジット、ドメイン更新・移行 |
| ChatGPT Sites(ベータ) | Free・Goを除く有料プラン向けに順次提供。地域・ワークスペース等で利用可否が異なる | 日本から利用対象になり得るが、実際の表示・利用可否はアカウントで確認 | プロトタイプ、軽量サイト・アプリ、対話しながら作るWebページ | ベータ提供状況、プラン、地域、公開URL、カスタムドメイン対応 |
注:Wixでは2026年1月にWix Harmonyがリリースされ、AIエージェントを中心とした作成機能が強化されています。従来のWix Editor向けAI Website Builderも公式案内が残っています。既存サイトにAIを使う場合は、利用中のエディタで提供されるAI機能を確認してください。
目的に合うAIの選び方
作成から公開まで一つのサービスで進めたい
AIサイトビルダーが向きます。サイト生成後に、ページ追加、文章差し替え、フォーム、SEO設定、公開まで同じ管理画面で行えます。ホームページ作成ツール比較も確認し、AI以外の編集しやすさや運用機能を比べてください。
構成や文章だけを効率化したい
対話型生成AIを使い、既存のWordPressや作成ツールへ内容を入れる方法が向きます。公開環境を変えずに使えますが、事業情報や料金、実績は自分で正確な資料を与え、出力を確認します。
独自のデザインや機能をコードで作りたい
コード生成AIが候補になります。HTML・CSSの部品や簡単な動作の試作には便利ですが、問い合わせフォーム、ログイン、決済、データ保存など安全性に関わる機能は、専門知識のある人がレビューしてください。
既存サイトの一部分だけ改善したい
文章の言い換え、FAQ案、画像案、構成整理など、部分支援AIから始めます。サイト全体を作り直さず、公開前後の手順や管理環境も変えずに導入できます。
AIでホームページを作る基本手順
AIへ曖昧な指示だけを出すと、一般的で似た内容になりやすくなります。生成前に、事業の事実とサイトの目的を整理し、AIが作る範囲と人が決める範囲を分けます。
- サイトの目的、対象者、公開後にしてほしい行動を決める
- 掲載する事業情報、商品・サービス、料金、連絡先、写真を準備する
- AIサイトビルダー、対話型生成AI、コード生成AI、部分支援から方式を選ぶ
- 必要なページ、雰囲気、禁止事項を具体的に伝えて初期案を生成する
- 事実と自社らしさが分かる文章・画像へ手動で置き換える
- ドメイン、公開範囲、フォーム、予約・決済、SEO、計測を設定する
- スマホとパソコンで操作テストし、公開後の更新担当を決める
AIへ入力する前に、サービスの利用規約とデータ利用設定も確認します。顧客情報、未公開の企画、契約書、パスワードなどをそのまま入力しない運用ルールが必要です。
AIが苦手なことを人が補う
AIは多くの例から自然な案を作れますが、自社の事実や最新条件を自動で保証しません。特に次の作業は人による判断と確認が必要です。
- 会社名、所在地、料金、営業時間、資格、実績、対応範囲などの事実確認
- ターゲットの悩み、自社の強み、競合との違い、ブランドの言葉づかい
- 著作権、商標、肖像権、広告表示、業種ごとの法令に関する確認
- フォーム、予約、決済、メール通知、外部連携の動作テスト
- アクセシビリティ、表示速度、セキュリティ、更新しやすさの確認
- 公開後の情報更新、バックアップ、契約更新、障害時の対応
AIが生成した画像や文章でも、既存の作品・名称・人物に似ていないかを確認します。権利関係が不明な素材を重要なブランド要素として使わず、ロゴや商品写真などは権利を確認できる素材へ差し替えます。
公開前に必ず確認すること
事実・権利・個人情報を確認する
文章内の数字、固有名詞、料金、制度、引用元を一次情報と照合します。生成画像や文章は、著作権・商標・肖像権を侵害しないか、第三者に誤認させる表現がないかを確認してください。
個人情報保護委員会は、生成AIへ個人データを入力する際、利用目的の範囲や提供事業者による機械学習利用などを確認するよう注意喚起しています。顧客情報や機密情報は入力せず、社内で利用できるAIと入力禁止情報を決めます。
生成コードの安全性と保守性を確認する
生成コードは、表示できるだけで安全とは限りません。外部ライブラリの出所、脆弱性、入力値の検証、エラー処理、不要な外部通信、更新方法を確認します。理解できないコードを本番サイトへ貼り付ける場合は、専門家のレビューを受けてください。
フォーム、予約、決済は、実際の入力から通知・保存・返信までテストします。テスト用情報と本番情報を分け、個人情報が管理画面やメールへどのように保存されるかも確認します。
SEOと公開後の運用を確認する
AIで文章を作っただけで検索順位が上がるわけではありません。Googleは、ユーザーへの価値を加えず、検索順位の操作を主目的に大量生成したコンテンツをスパムポリシーの対象としています。自社の経験、具体的な条件、一次情報を加え、読者の疑問に答えるページにします。
公開後は、料金、営業時間、サービス内容、事例、リンク切れ、フォーム受信を定期的に確認します。契約プラン、AIクレジット、ドメイン、ホスティングの更新日と解約・移行方法も記録してください。
よくある質問
- AIだけでホームページの公開まで完了しますか
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AIサイトビルダーでは生成からサービス内の公開まで進められる場合があります。ただし、独自ドメイン、契約、事業情報、フォーム・予約・決済のテスト、権利確認、公開後の更新と保守は人が行います。
- ChatGPTだけでホームページを作れますか
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通常のChatGPTでは構成、文章、FAQ、コードの下書きを作り、WordPressや作成ツールなど別の公開環境へ移す使い方があります。加えて、対応する有料プラン・地域・ワークスペースではChatGPT Sitesを使ってサイトを作成・プレビュー・公開できます。利用可否はアカウントによって異なるため、ChatGPTでホームページ作成と公式の提供条件を確認してください。
- AIで作った文章はSEOに有利ですか
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AIを使ったこと自体で有利・不利が決まるわけではありません。読者に役立つ独自情報があるか、事実が正しいか、検索順位の操作を目的に低価値なページを大量生成していないかが重要です。
まとめ
AIでホームページを作る方法は、サイト全体を生成するAIサイトビルダー、構成・文章を作る対話型生成AI、コード生成AI、部分支援AIに分けて考えると整理しやすくなります。ただしChatGPT Sitesのように複数の方式をまたいで作成から公開まで行える機能もあります。生成範囲、手動編集、公開、独自ドメイン、無料条件、AI利用回数、移行方法を比べ、AIの出力は事実・権利・安全性・動作を人が確認してから公開してください。