ホームページ制作会社の選び方|比較ポイントと注意点

ホームページ制作会社は、知名度や実績件数だけでなく、自社の目的・規模・運用方法に合うかで選びます。同じ制作会社でも、得意な業種、サイト種類、戦略・原稿・撮影・システム・保守の対応範囲は異なります。

このページは「制作会社へ依頼する」と決めた後の比較方法に絞ります。制作会社、フリーランス、自作など依頼先の種類から迷っている場合は、先にホームページ作成の依頼先と業者の選び方を確認してください。

目次

業者探しの前に依頼条件を整理する

制作会社を探す前に、サイトの目的、対象者、必要ページ、機能、原稿・写真の状況、予算、公開希望日、公開後の更新方法を整理します。同じ「10ページの企業サイト」でも、取材・撮影・原稿作成、予約・会員、既存サイト移行の有無で必要な会社と見積もりが変わります。

スクロールできます
依頼前に決める条件制作会社へ伝える具体例
目的・対象者誰のどの疑問に答え、問い合わせ・予約・応募など何につなげるか
ページ・機能必須ページ、後日追加ページ、フォーム、CMS、予約、決済、外部連携
素材・作業分担原稿、写真、ロゴ、規約、データ移行を誰が用意するか
予算・日程初期制作、外部サービス、保守、素材提供・確認・公開の期限
公開後自社更新、技術保守、問い合わせ対応、アカウント・契約管理

依頼条件を文書にする方法はホームページの要件定義書の作り方で確認できます。未決定事項は隠さず、決定者と期限を付けて候補へ伝えます。

候補を探す方法

候補は検索結果、制作実績、比較・紹介サービス、取引先や同業者からの紹介などで探せます。検索では地域名だけでなく、業種、サイト種類、必要機能を組み合わせます。広告や掲載順位は選定基準ではないため、候補の公式サイトで担当範囲と制作体制を確認します。

  • 検索結果:公式サイト、会社概要、制作実績、保守、問い合わせ方法まで確認する
  • 比較・紹介サービス:掲載条件、紹介料、候補の選定基準、契約相手を確認する
  • 紹介:紹介元と自社の規模・機能・予算が同じとは限らないため、要件に沿って再評価する
  • セミナー・地域団体等:接点の近さだけでなく、実制作の担当者と契約条件を確認する

候補を増やしすぎると、一社ごとの実績・提案・契約確認が浅くなります。自社の必須条件を満たす会社へ絞り、同じ依頼概要を渡せる状態にしてから相談します。

制作会社は体制・実績・提案・運用支援で選ぶ

候補を比較するときは、次の7項目を同じ質問で確認します。

比較項目確認する内容
目的との適合問い合わせ、採用、販売、信用確認など、自社の目的に合う提案か
得意分野業種、サイト種類、CMS、予約・EC、多言語、集客などの経験
制作体制担当者、専門職、責任者、再委託、担当不在時の代替
実績見た目だけでなく、課題、担当範囲、公開後の運用・改善まで説明できるか
見積もり・提案範囲、数量、成果物、除外、追加費用、スケジュールが明確か
契約・権利検収、支払い、著作権、素材ライセンス、アカウント、秘密情報
公開後更新、技術保守、改善、問い合わせ窓口、解約・移行の方法

すべての項目で高機能な会社を選ぶ必要はありません。小規模サイトなら、必要な範囲を明確にし、担当者と直接確認できる会社が合うこともあります。複数部署や独自システムがある場合は、進行管理、品質管理、代替体制を重視します。

制作会社に依頼するメリット・デメリット

複数の専門職で対応できる

制作会社では、ディレクター、デザイナー、実装担当、ライター、カメラマン、マーケティング担当などを組み合わせられる場合があります。企画から公開後まで一括で依頼でき、担当者不在時に引き継げる体制を持つ会社もあります。

この利点が効いてくるのは、次のような場合です。

  • 原稿や写真を用意できない:取材と撮影から依頼できます
  • 公開日が動かせない:分担して進められるため、1人で進めるより日程を組みやすくなります
  • 担当者の不在が心配:病気や退職があっても、別の担当が引き継げる体制を持つ会社があります

ただし、これらは会社であれば自動的に備わっているものではありません。実際に何人が関わり、誰が代わりを務めるのかは会社によって違います。契約する前に、体制を具体的に確認してください。

管理・調整の費用と時間がかかる場合がある

複数人が関わるほど、品質確認や代替体制を取りやすくなります。その一方で、管理費や打ち合わせが増えます。

依頼する側から見て負担になりやすいのは、意思決定の経路が長くなることです。営業担当と制作担当が別の場合、質問への回答が返ってくるまでに時間がかかることがあります。

契約前に、次の点を確認しておいてください。

  • 誰が意思決定するのか
  • 技術的な質問には誰が答えるのか
  • 変更を承認するのは誰か
  • 相談した営業担当は、制作が始まったあとも窓口として残るのか

最後の項目は特に確認しておきましょう。提案の段階で相談していた人と、制作が始まってからの窓口が別になり、話が通じにくくなるという行き違いが起こりやすいところです。

会社だからすべてを内製しているとは限らない

制作会社が外部のデザイナー、エンジニア、ライターへ再委託することは珍しくありません。これ自体は一般的な進め方であり、避けるべきものではありません。

確認したいのは、再委託があるかどうかではなく、その体制が明確かどうかです。次の点を質問してください。

  • 責任者:不具合が起きたとき、誰が窓口になるか
  • 品質確認:外部が作ったものを、社内で誰がどう確認するか
  • 秘密情報の扱い:未公開の情報や顧客データを、外部の担当者が見る可能性があるか
  • 連絡経路:自社が外部の担当者と直接やりとりするのか、会社が仲介するのか

「すべて自社で対応します」という説明を受けた場合も、その内容が契約書に反映されているかを確認しておくと安心です。

制作会社を比較するポイント

実績は「何を担当したか」まで確認する

実績ページに掲載されたサイト全体を、その会社が企画・デザイン・実装・原稿・運用まで担当したとは限りません。候補へ次を質問します。

  • 新規制作かリニューアルか、公開時期はいつか
  • 企画、構成、原稿、撮影、デザイン、実装、運用のどこを担当したか
  • 自社と似た課題・対象者・機能があるか
  • 公開後にどのような更新・改善を行ったか
  • 掲載許可を得た実績か、守秘義務で非公開の実績を説明できるか

デザインの好みだけでなく、情報の探しやすさ、スマートフォン表示、問い合わせまでの導線、更新状況も見ます。現在のサイトを開き、古い情報やリンク切れがないか確認することも参考になります。

提案は目的・理由・優先順位を見る

良い提案は、流行の機能を増やすことではありません。自社の目的、対象者、予算、運用に合わせて、必要なページ・機能と後回しにできる項目を分けているかが判断の軸になります。

提案を受けたら、次の3点を質問してみてください。回答の具体性で、その会社が自社の状況を理解しているかが分かります。

  • この機能を提案した理由は何か:自社の目的とどうつながるかを説明できるか
  • 予算を減らすとしたら、どこを削るか:優先順位を付けられているか
  • この構成で想定されるリスクは何か:弱点も含めて説明できるか

優先順位と、公開後に追加できる項目を説明できるかも判断材料になります。提案の根拠、前提、想定されるリスクをあわせて確認しておきましょう。

担当者との進めやすさを見る

制作は数か月にわたるやりとりになります。技術力と同じくらい、話の進めやすさが結果を左右します。

次の点を、相談の段階で見ておいてください。

  • 質問への回答が具体的で、分からないことを分からないと言えるか
  • 専門用語を説明し、選択肢とそれぞれの影響を示すか
  • 回答期限、定例会、議事録、連絡手段が決まっているか
  • 担当者が変わる条件と、引き継ぎ方法があるか
  • 依頼者側の作業・締切も説明するか

最後の項目は見落とされがちですが、確認しておきたい点です。「この時期までに原稿をいただかないと公開日に間に合いません」といった形で、依頼側の作業と締切まで示してもらえると、進行を把握しやすくなります。

依頼側の作業が事前に共有されていないと、制作が始まってから「聞いていなかった」という行き違いが起こりやすくなります。

SEO・運用・保守の対応範囲を確認する

「SEO対応」「運用サポート」「保守込み」という言葉だけでは、実際の作業は分かりません。SEOは、検索順位の保証ではなく、ページ設計、title・見出し、URL、内部リンク、移行、Search Console、公開後の改善のうち何を担当するかを確認します。

運用では、事例・お知らせ・料金などの更新を誰が行うか、投稿方法を引き継ぐかを決めます。保守では、CMS・プラグイン更新、バックアップ、監視、障害対応、フォーム確認、緊急連絡がすべて含まれるとは限りません。通常対応時間、月内作業量、対象外、追加料金、契約終了時の引き継ぎを明記してもらいます。

見積もり・契約前に確認すること

候補を比較する際は、同じ要件資料を渡し、見積もりの範囲をそろえます。詳しい確認方法はホームページ作成の見積もり確認方法で整理しています。

契約前の項目確認内容
成果物・範囲ページ、テンプレート、原稿、画像、機能、設定、マニュアル、ソースデータ
スケジュール着手日、依頼者の締切、承認日、公開日、遅延・変更時の再計画
修正・変更修正回数、仕様変更との区別、追加費用、承認方法
検収・保証確認項目、検収期間、不具合対応、外部サービス変化の扱い
支払い着手金、中間金、納品後、キャンセル・中止時の精算
著作権・ライセンスデザイン、文章、写真、フォント、テーマ、プラグインを利用・改変できる範囲
アカウントドメイン、サーバー、CMS、解析、外部サービスの所有者と権限
保守・終了月額範囲、追加単価、解約予告、データ・設定・アカウントの返却

制作を依頼して代金を支払っても、著作権が当然にすべて移転するとは限りません。文化庁の資料を参考に、成果物ごとの利用・改変・譲渡の範囲、第三者素材のライセンスを確認します。

問い合わせフォームや顧客データを制作会社が扱う場合は、アクセス権、保管、再委託、契約終了時の削除・返却を確認します。個人情報保護法上の対応は事業の実態に合わせ、必要に応じて専門家へ確認してください。

著作権とライセンスを確認する

ここは契約前の確認項目のなかでも、あとから変更しにくい部分です。制作費を支払えば著作権が自動的に移るわけではないため、契約の時点で範囲を決めておく必要があります。

文化庁の「誰でもできる著作権契約マニュアル」では、利用許諾契約と著作権譲渡契約を区別しており、著作権を譲渡する場合は契約で定めることとされています。また、著作者人格権は譲渡できないと明記されています。「代金を払ったのだから自由に使えるはず」という前提で進めないでください。

確認する対象は、次のように分かれます。

  • 制作会社が新しく作ったもの:文章、写真、デザイン、コード。譲渡を受けるのか、利用の許諾を受けるのか
  • 許諾の範囲:改変してよいか、複製してよいか、パンフレットなど他の媒体で使ってよいか
  • 第三者の素材:テーマ、フォント、写真素材、プラグイン。それぞれのライセンス条件と、追加費用の有無
  • 制作会社が以前から持っている部品:共通のプログラムや設計。契約によっては譲渡対象外とされる場合があります
  • 実績としての公開:制作会社が自社サイトへ実績として掲載してよいか

目指すのは、すべての権利を譲り受けることではありません。自社の目的に必要な利用・更新・移行ができる条件を確保することです。将来ほかの会社へリニューアルを依頼する可能性があるなら、そのときにデザインや原稿を引き継げるかまで含めて決めておきます。

契約書の書き方に不安がある場合は、中小企業庁が公開している「知的財産取引に関するガイドライン・契約書のひな形について」も参考になります。判断に迷う場合は専門家へ確認してください。

アカウントとデータの管理者を決める

制作を依頼すると、多くのアカウントが作られます。これらを誰の名義で契約し、誰が管理者権限を持つかを決めておかないと、契約が終わったあとにサイトを触れなくなることがあります。

確認する対象は次のとおりです。数が多いので、一覧にして1つずつ担当を決めてください。

  • ドメインとDNS(接続の設定)
  • サーバー、または利用する作成ツール
  • CMSの最高管理者アカウント
  • GA4、Search Console、タグ管理ツール
  • メール、フォーム、予約、ネットショップの各サービス
  • 原稿、画像、デザインデータ、コード
  • データベースとバックアップ

原則として、事業者が所有・管理できる名義と権限にします。特にドメインについては、制作会社名義のままだと、契約終了時の移管や管理権限の引き継ぎに制約が生じる場合があります。事業者自身が継続して管理できる名義とアカウントにしておきましょう。

注意が必要なのが、制作会社が独自に開発したCMSを使う場合です。仕組みの性質上、すべての権限を渡せないことがあります。その場合は次の点を契約前に確認してください。

  • 解約するとき、どのデータを受け取れるか
  • 受け取るデータの形式は、ほかのサービスで使えるものか
  • データの受け渡しに費用がかかるか
  • 解約後、サイトはいつまで表示されるか

独自CMSそのものが問題なのではありません。乗り換えにくい状態になり得ることを、契約の時点で理解しているかどうかが重要です。

相見積もりを同じ条件で比較する

候補ごとに異なる説明をすると、金額差が会社の違いか依頼条件の違いか判断できません。同じ目的、ページ、機能、素材、公開日、保守範囲を渡し、各社の提案による追加案は本体見積もりと分けてもらいます。

  • 必須範囲と任意提案を分ける
  • 数量、単価、成果物、除外をそろえる
  • 原稿・撮影・素材の担当をそろえる
  • 修正・仕様変更・追加料金の条件をそろえる
  • 公開作業、検収、保証、保守をそろえる
  • 価格差が出た項目は、作業方法と体制を質問する

金額と作業範囲の比べ方はホームページ作成の見積もり項目、予算全体はホームページ作成費用の相場と内訳で確認できます。

価格差の理由を質問する

同じ条件で見積もりを取っても、金額に差が出ます。金額差には、作業範囲、制作体制、前提条件などの違いが反映されていることがあるため、安い方を選ぶ前に理由を確認してください。

安い候補には、次のような条件が含まれていることがあります。

  • 既存のテンプレートを使う(デザインの自由度が下がります)
  • 原稿と写真は依頼者が用意する(自社の作業が増えます)
  • ページ数に上限がある
  • 保守契約への加入が前提になっている

高い候補には、次のような作業が含まれていることがあります。

  • 企画や競合の調査
  • 取材と撮影
  • 複数人による品質確認
  • 独自機能の開発
  • 公開後の保守や改善

予算に合わない場合は、金額だけの値引きではなく、作業範囲や優先順位を調整できないか相談します。「この予算内で優先順位を変えるとしたら、どういう案がありますか」と質問し、公開時に必要な範囲と、あとから追加できる範囲を分けてもらう形です。

この質問に具体的に答えられるかどうかも、判断材料になります。

大手・中小・地域会社の違い

タイプ合いやすい案件確認する点
大手・総合型複数部署、大規模サイト、複数施策、厳格な管理が必要実制作の担当、意思決定の速度、管理費、最低規模
中小制作会社小〜中規模、担当者と近く進めたい、専門性も必要得意分野、同時案件数、担当不在時の体制
地域密着型店舗・地域事業、訪問・撮影・地域情報が重要対応地域以外の専門性、オンライン対応、運用体制
専門特化型EC、採用、医療、士業、多言語、システムなど要件が明確専門外の業務を誰が担当するか、全体管理

会社規模や所在地は選定材料の一つですが、優劣ではありません。自社の案件に必要な専門性、体制、予算、打ち合わせ方法、公開後の支援と合うかで判断します。遠隔でも進行できる会社は多く、対面が必要な撮影・取材だけ地域性を重視する方法もあります。

注意したい説明や契約条件

  • ランキングや広告の掲載順だけで候補を決める
  • 実績の見た目だけを見て、担当範囲や課題を確認しない
  • 最安・最高額だけで選び、含まれる作業をそろえない
  • SEO、集客、デザインなど曖昧な言葉を、成果保証だと受け取る
  • 相談時の担当者と制作責任者・運用担当者が誰か確認しない
  • 自社の原稿・確認・承認作業を計画へ入れない
  • 公開後の更新、アカウント、解約・移行を決めない

「何でもできます」「すべてお任せください」という説明より、できる範囲、できない範囲、依頼者が行うこと、追加条件を具体的に説明できる会社を選びます。

フリーランスと迷う場合の判断基準

制作会社が向くのは、複数分野の専門職、代替体制、複数部署の調整、長期運用、システム連携などが必要な案件です。小規模で担当範囲が明確、特定の制作者と直接進めたい場合はフリーランスが合うこともあります。

条件制作会社を優先しやすいフリーランスも比較しやすい
規模・関係者ページ・部署・承認者が多い小規模で窓口が少ない
必要職種企画、原稿、撮影、システムなど複数必要な専門分野が明確
継続性代替担当・保守窓口が必須本人と長期で直接進められる
管理セキュリティ・法務・調達条件が厳格契約とアカウントを直接管理できる

フリーランス固有の契約・引き継ぎ・継続性はホームページ作成をフリーランスへ依頼する方法で確認できます。

あわせて、発注時の手続きにも違いがあります。フリーランス法の対象となる業務委託では、発注時に取引条件を書面または電磁的方法で明示する必要があります。口頭だけでは足りません。発注する側の義務にあたるため、公正取引委員会のフリーランス法特設サイトなどで内容を確認しておいてください。

制作会社へ依頼する場合も、業務委託契約などの内容を確認します。委託する業務と成果物、料金と税、支払いの時期、各工程の期限、依頼者が準備するもの、修正回数と仕様変更の区別、検収の方法と合格条件、中断・解除・遅延時の扱い、秘密保持と再委託の可否。これらを契約書へ明記してもらいます。

最終選定チェックリスト

最終候補は、提案の印象や総額だけでなく、次の条件を満たすかで確認します。目的への適合、体制と進行、料金と契約、権利と運用の4つに分けて見ていきます。

目的への適合

  • 自社の目的・対象者・必要機能を理解している
  • 実績で担当範囲と、自社との共通条件を説明できる
  • 提案の理由、優先順位、見送る項目を説明できる

体制と進行

  • 窓口、制作責任者、再委託、担当不在時の体制が明確
  • 連絡手段、回答期限、承認の方法が決まっている
  • 依頼者側が行う作業と締切も示されている

料金と契約

  • 見積もりの数量、成果物、除外、追加費用が明確
  • 修正、仕様変更、検収、支払い、中止の条件が明確
  • SEO・運用・保守の具体的な作業範囲が明確

権利と運用

  • 著作権、第三者素材のライセンスを確認した
  • ドメインと主要アカウントを自社で管理・引き継げる
  • 納品物、データ、管理者権限の扱いを決めた
  • 公開後の更新・保守・障害対応を確認した
  • 契約終了時にデータと権限を受け取れる

すべての項目を満たす会社が、必ず最安になるとは限りません。目的の達成に必要な条件を満たしていて、説明と契約書の内容が一致している候補を選んでください。

説明では言っていたのに契約書に書かれていない、という状態は避けたいところです。口頭で確認した内容は、必ず文書に残してもらいましょう。

依頼先を決めた後の進め方

選定後は、提案内容を契約・仕様・工程表へ反映します。見積もり時の口頭説明だけに頼らず、成果物、担当、締切、承認、変更、検収、公開、引き継ぎを文書で共有してください。

相談から公開・運用までの実務はホームページ作成を依頼する流れで順番に確認できます。

よくある質問

制作会社は何社くらい比較すればよいですか?
要件に合う2〜3社を同じ条件で比較すると、質問と検討に時間を使いやすくなります。特殊な機能・業種がある場合は、対応実績を確認して候補を先に絞ってください。
実績が多い会社ほど安心ですか?
件数だけでは判断できません。自社と似た目的・規模・機能があるか、その会社がどこを担当したか、公開後も運用されているかを確認します。守秘義務で公開できない実績がある場合は、匿名で課題と担当範囲を説明してもらいます。
地元の制作会社を選ぶべきですか?
対面取材、撮影、店舗理解を重視するなら地域会社が合う場合があります。一方、専門性や体制が重要なら遠隔の候補も比較できます。打ち合わせ方法、訪問費、撮影対応、公開後の連絡方法を確認して決めます。
制作費を払えば、著作権はこちらのものになりますか?
自動的には移りません。文化庁の「誰でもできる著作権契約マニュアル」では、利用許諾契約と著作権譲渡契約が区別されており、譲渡する場合は契約で定めることとされています。また、著作者人格権は譲渡できません。重要なのは、すべての権利を譲り受けることではなく、自社の目的に必要な利用・更新・移行ができる条件を契約で決めることです。将来ほかの会社へリニューアルを依頼する可能性があるなら、そのときにデータを引き継げるかまで確認しておきましょう。
見積もりの金額に差が出た場合、安い方を選んでよいですか?
金額だけで判断せず、差が出た理由を質問してください。安い候補にはテンプレートの利用、原稿の支給、ページ数の制限、保守契約の前提といった条件が含まれていることがあります。高い候補には企画、取材、撮影、品質確認、公開後の改善が含まれていることがあります。予算に合わない場合は、金額だけの値引きではなく、作業範囲や優先順位を調整できないか相談すると、目的に必要な範囲を残しながら予算を調整しやすくなります。

まとめ

ホームページ制作会社は、会社規模や価格だけでなく、目的への適合、得意分野、制作体制、実績の担当範囲、提案理由、契約、公開後の支援で比較します。同じ要件資料と質問を使い、候補ごとの違いを説明できる状態にしてください。

契約前に成果物、修正・変更、検収、支払い、著作権、素材ライセンス、アカウント、個人情報、保守、解約・移行を確認します。自社が行う原稿・確認・承認も工程へ入れ、公開後まで無理なく続けられる会社を選びましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

筆者・監修者

STARRY代表。Webデザイナー・SEOコンサルタントとして、WordPressによるホームページの新規制作、リニューアル、サイト移転、SEO対策、運用改善に携わる。19年以上のWeb制作経験をもとに、初心者にも分かりやすく、実際のサイト運営で役立つ情報を監修・執筆している。ランサーズでは、Webデザイナー分野のパッケージ売上全国1位をはじめ、上位実績を多数獲得。

監修・執筆者のプロフィール詳細を見る>>

目次