ホームページ作成費用は、作成方法だけでなく、ページ数、原稿・撮影、デザイン、フォームや予約、データ移行、公開後の保守で変わります。相場を一つの金額で見ると、含まれる作業が違う見積もりを誤って比較しやすくなります。
このページでは、自作、クラウド型ツール、WordPress、フリーランス、制作会社の費用構造をそろえ、初期費用と維持費を分けて考えます。具体額を使う場合は、調査日、ページ数、機能、原稿・写真の担当、保守範囲が同じかを確認してください。
費用相場は作り方と含まれる範囲で見る
ホームページ制作には、公的に定められた標準価格や一律の平均額がありません。無料で試作できるサービスから、設計・撮影・システム連携・継続支援を含む個別見積もりまで範囲が広いためです。
相場を確認するときは、同じ条件の見積もりを複数並べます。ページ数だけでなく、原稿、画像、修正、フォーム、スマホ調整、検索設定、公開作業、権利、アカウント、保守がどこまで含まれるかをそろえます。
費用早見表
次の金額は、完成価格を保証する相場表ではなく、見積もり条件を考えるための参考値です。2026年8月31日に、エックスサーバー、バリュードメイン、freeeが公開している費用情報を確認しました。各社で「ページ数」「ライティング込みか」「依頼先の規模」など前提が異なるため、数字を単純平均せず、条件ごとの幅として見てください。
| 公開元 | 比較条件 | 掲載されている参考レンジ | 読み方 |
|---|---|---|---|
| エックスサーバー | フリーランス・制作会社、ページ数別 | フリーランス5ページ:5万〜10万円、制作会社5〜10ページ:40万〜70万円、15〜20ページ:100万〜150万円程度 | フリーランス案件データと制作会社の目安を分けて掲載 |
| バリュードメイン | 依頼先別 | フリーランス:10万〜20万円、低価格帯の制作会社:30万〜100万円、中堅〜大手:100万〜300万円 | 依頼先の規模による相場差を見る参考 |
| freee | ライティング込みのコーポレートサイト規模別 | 10ページ以内:30万〜100万円、10〜30ページ前後:80万〜300万円、30ページ以上:300万円〜 | 原稿制作を含む前提なので、ページ数だけで他資料と直接比較しない |
同じ5〜10ページでも、原稿と写真が完成している場合と、企画・取材・撮影・原稿作成まで依頼する場合では総額が変わります。また、低価格なテンプレート制作と、複数担当者で要件定義・個別デザイン・移行・SEOまで行う制作会社では前提が異なります。早見表の数字だけで予算を確定せず、必要な成果物を一覧にして個別見積もりを取ってください。
作成方法別の費用の考え方
| 作成方法 | 初期に発生する項目 | 公開後に発生する項目 | 金額確認の方法 |
|---|---|---|---|
| 無料・有料ツールで自作 | テンプレート、素材、初期設定 | サイトプラン、ドメイン、追加機能、決済手数料 | 公式料金表で必要機能を満たすプランを確認 |
| WordPressで自作 | 公開環境、テーマ、初期設定、素材 | ドメイン、ホスティング、保守、バックアップ | 契約先と有料製品ごとに確認 |
| フリーランスへ依頼 | 設計、デザイン、実装、原稿等の依頼範囲 | 修正、保守、追加ページ | 同じ仕様書で個別見積もり |
| 制作会社へ依頼 | 進行管理を含む制作一式、必要に応じ撮影・システム | 運用支援、保守、改善、追加制作 | 体制と成果物を含む個別見積もり |
自作の費用
自作は制作委託費を抑えられますが、無料とは限りません。作成ツールのサイトプラン、独自ドメイン、追加機能、素材、決済手数料などが発生します。担当者の作業時間も社内コストとして見ます。
WordPressの費用
WordPressソフトウェアの利用料だけで総額は決まりません。ドメイン、ホスティング、テーマやプラグイン、初期設定、更新、バックアップ、障害対応を分けます。無料製品を使う場合でも、動作確認と保守の時間は必要です。
フリーランスへ依頼する費用
担当者の専門領域と依頼範囲で変わります。設計、デザイン、実装、原稿、撮影、公開、保守のうち、本人が行う範囲と外部協力者へ任せる範囲を確認します。見積額だけでなく、連絡体制と不在時の対応も比較します。
制作会社へ依頼する費用
複数の担当者による設計、進行、デザイン、実装、確認を含む場合があります。窓口と専門体制がある一方、作業範囲が広いほど費用も増えます。提案内容と成果物が自社に必要かを項目ごとに判断します。
ページ数・規模別に費用を考える
ページ数は費用を考える一つの基準ですが、同じレイアウトを展開するページと、個別に構成・原稿・デザインを作るページでは工数が異なります。次の区分で、ページ数と必要な作業を一緒に確認します。
| 公開規模 | 想定しやすいサイト | 見積もりで重視する範囲 |
|---|---|---|
| 1〜10ページ | LP、名刺代わりの案内、小規模企業・店舗サイト | 構成、原稿・写真、共通デザイン、フォーム、公開設定 |
| 11〜30ページ | 複数サービス、採用、事例、ブログを含む企業サイト | ページ分類、テンプレート数、CMS、検索・絞り込み、移行 |
| 30ページ以上 | 多事業、多拠点、多言語、大量記事、会員・システム連携 | 要件定義、情報設計、権限、データ移行、テスト、進行管理 |
11ページ以上だから自動的に高額になるわけではありません。更新型ページをCMSで管理する場合は、個別ページ数よりテンプレート数と登録・移行件数を分けて見積もります。30ページ以上では、ページ制作だけでなく、承認、品質確認、旧URL対応の費用も確認します。
サイト種類別に費用が変わる理由
サイトの種類が違うと、必要な専門職、素材、機能、テストが変わります。名称だけで価格帯を決めず、次の費用要因を見積書へ反映します。
| サイト種類 | 主な制作作業 | 追加費用が出やすい条件 |
|---|---|---|
| LP | 1ページ内の構成、原稿、デザイン、フォーム、計測 | 取材・コピー、撮影、広告用計測、複数パターン |
| 小規模企業サイト | 会社・サービス・料金・問い合わせ等の基本ページ | 個別デザイン、原稿作成、事例、ブログ、移行 |
| 採用サイト | 職種、働く環境、選考、応募導線 | 社員取材、撮影、動画、求人管理・採用システム連携 |
| 予約サイト | メニュー、空き枠、通知、変更・取消 | スタッフ・設備連動、決済、顧客管理、個別開発 |
| ECサイト | 商品、カート、決済、配送、特商法表示、注文通知 | 商品登録、在庫・会員・基幹連携、撮影、決済手数料 |
| 大規模サイト | 多数ページ、権限、検索、移行、品質管理 | 多言語、多拠点、システム連携、厳格なセキュリティ |
予約・ECは、既製サービスへリンクまたは埋め込む方法と、サイト内で個別に開発する方法で費用が大きく変わります。初期制作費だけでなく、月額、決済手数料、保守、解約時のデータ取得を確認してください。
ホームページ作成費用の内訳
見積もりは「ホームページ一式」だけでなく、作業単位で確認します。企画・要件定義、サイト構成、画面設計、デザイン、実装、原稿、撮影、フォーム、移行、テスト、公開、マニュアル、保守が主な項目です。
| 制作工程 | 主な成果物 | 見積もりで確認する数量・条件 |
|---|---|---|
| 企画・要件定義 | 要件、ページ一覧、機能、進行条件 | 会議回数、調査、対象部署、承認者 |
| 原稿・素材 | 本文、写真、図、動画、ロゴ | 取材本数、文字数、撮影点数、修正回数、権利 |
| 設計・デザイン | サイトマップ、ワイヤー、デザイン | ページ型数、PC・スマホ、提案数、修正 |
| 実装・機能 | ページ、CMS、フォーム、予約・決済 | ページ数、登録件数、外部連携、テスト条件 |
| 移行・公開 | データ移行、301、設定、公開確認 | 旧URL数、記事・画像件数、公開時間、差し戻し |
| 納品・保守 | アカウント、バックアップ、手順書、保守 | 説明回数、対応時間、月内作業量、緊急対応 |
素材費、外部サービス、サーバー・ドメイン、決済手数料、翻訳、法務確認などが別途になる場合もあります。税込・税別、契約期間、支払時期、更新時の価格も書面で確認します。
費用を変える主な要因
ページ数と情報量
ページ数が増えると、構成、原稿、デザイン、実装、確認の作業が増えます。ただし、同じレイアウトの追加と、個別設計が必要なページでは負担が違います。ページ数だけで単価を判断しません。
デザインと素材
既存テンプレートの調整、独自デザイン、撮影、図解、イラストでは作業が異なります。写真の選定、加工、掲載許可、代替テキストまで誰が行うかを決めます。
機能と外部連携
問い合わせフォーム、予約、決済、会員、多言語、検索、既存システム連携は、設定だけでなく要件整理、権限、テスト、障害時対応が必要です。既製機能で足りるか、個別開発が必要かで費用構造が変わります。
原稿・SEO・移行
原稿作成、既存記事の整理、URL変更、内部リンク、検索設定、旧サイトからの移行は別工程です。「SEO対応」に何が含まれるか、ページタイトルやリダイレクトまで具体化します。検索順位の保証は見積もり項目にはできません。
初期費用と維持費を分ける
初期費用は公開までの制作、維持費は公開環境、契約更新、内容更新、バックアップ、セキュリティ、障害対応などです。月額契約に初期制作が含まれる場合は、最低契約期間と解約後のサイト・ドメイン・データの扱いを確認します。
公開後の費用項目と頻度はホームページの月額費用・維持費で確認できます。初期費用が低くても、長期契約と追加作業を含めた総額が合うとは限りません。
見積もりを同じ条件で比較する
見積もり依頼前に、目的、読者、ページ一覧、必要機能、原稿・画像の担当、公開希望日、更新方法を整理します。条件が違うまま相見積もりを取ると、金額差の理由を説明できません。
比較表には、金額、作業範囲、成果物、修正回数、制作期間、支払条件、権利、アカウント、保守、追加料金の単位を並べます。詳しい確認方法はホームページ作成の見積もり項目へ分けます。
予算を抑えるときに削らない項目
予算を抑える場合は、ページを段階公開にする、原稿と素材を社内で整える、既製機能を使うなど範囲を調整します。一方、会社情報の正確性、問い合わせの動作、スマートフォン表示、権限、バックアップ、必要な方針は削らないようにします。
短納期は確認時間と並行作業を増やす場合があります。公開日と費用の関係はホームページ作成期間の考え方を確認してください。外部へ任せる範囲はホームページ作成の依頼先と業者の選び方で整理できます。
参考値の出典と調査条件
参考値は2026年8月31日に以下の公開情報を確認しています。調査元ごとに対象・作業範囲・ページ数の定義が異なるため、複数資料を一つの「平均相場」に合成していません。
- エックスサーバー「ホームページ作成費用の相場」:フリーランス案件の価格帯と、制作会社の規模・ページ数別の目安を参照
- バリュードメイン「ホームページ作成費用の相場」:自作、フリーランス、低価格帯・中堅〜大手制作会社の依頼先別相場を参照
- freee「ホームページ作成はいくらかかる?費用の内訳を詳しく解説」:ライティング込みのコーポレートサイトについて規模別・種類別の相場を参照
- ランサーズ「Webサイト・ホームページ制作」:個別サービス・依頼条件を見る補助資料として確認
公開されている金額は、実際の見積もりを保証するものではありません。原稿・写真の担当、デザイン、CMS、フォームや予約、移行、修正回数、公開作業、保守まで同じ条件にそろえて比較してください。料金や掲載条件は変更されるため、公開直前にも出典ページを再確認します。
よくある質問
- ホームページ作成費用の平均はいくらですか
-
公的に定められた一律の平均額はありません。ページ数、原稿、撮影、機能、公開作業、保守の範囲が違うためです。同じ仕様書で複数の見積もりを取り、含まれる作業と追加料金を比較してください。
- 自分で作れば費用はかかりませんか
-
制作委託費は抑えられますが、ツールのプラン、ドメイン、公開環境、有料素材、追加機能などが発生します。担当者の作業時間、更新、バックアップ、トラブル対応も含めて考えます。
- 月額制と一括制作はどちらが安いですか
-
契約期間と含まれる作業で変わります。月額制は初期負担を分けられる場合がありますが、最低契約期間、追加修正、解約後のサイト・ドメイン・データを確認します。一括制作も保守費用は別になることがあります。
まとめ
ホームページ作成費用は、作り方、ページ数、原稿・画像、デザイン、機能、移行、公開後の保守で変わります。相場を一つの金額で見るのではなく、初期費用と維持費を分け、同じ作業範囲の見積もりを比較します。
予算を抑えるときは公開範囲や既製機能を調整し、正確な会社情報、問い合わせ、スマホ表示、権限、バックアップは残します。見積もり前に条件を整理すると、金額差の理由と追加費用を判断しやすくなります。